前回の記事で同じ絵を描くということでも
マンガ、アニメ、イラストではそれぞれ違う感覚で描いていて
描きあがる絵も結構違うということ書きましたが、
それについて少し考えてみたのでそれについて書いてみたいと思います。
何で違ってくるのか、その原因はなにかを考えてみると
「絵に求められていること」というのが
大きな原因のひとつだということに行き着きました。
じゃあ、その「絵に求められていること」とはそれぞれ何か
というと以下のように説明できると思います。
マンガ:その絵は何を表しているのか(説明)
アニメ:その絵は何をしようとしているのか(流れ)
イラスト:その絵は何を感じてもらおうとしてるのか(構成)
マンガを描いているときは「絵で語る」というのがすごく大事な要素なので
必然的に説明的なポーズや構図を選んでいきます。
なので上に貼り付けたようなベタな考えてますよーっていう感じの絵になります。
ただ記号的な絵ばかりをそのまま並べてしまうと全然魅力のない単調なものに
なってしまうのでいろいろ工夫をするのです。
それがマンガの絵で、一番大事なのは
「この絵はなにを表しているのか」ということなのです。
なのでストロークも見やすい線を意識するし白黒のバランスも
わかり安いように工夫したりします。
アニメ(アニメーション)を描いている時は
もちろん一番大事なのは「動き」になってくるので
必然的にその動きの「流れ」の中にある一つを切り取ってかきます。
なので構図やポーズとしてかっこ悪くても
力の流れがキチンと成立している方がいい絵だと判断するし
そういう絵を目指します。
常に前後の流れと重心を意識して絵を描くので
線も流れるようなストロークになるし、
ポーズそのものよりも流れが大事なので
記号的に走ってるという感じよりも
前にちゃんと進んでいるという感じが出るような形を選ぶのです。
イラストを描いている時は
大事なのは全体のバランスとその絵が内包すべき気分になるので
デザイン的な感覚で挑むことが多いのです。
同じ走っている絵を描くにしてもスピード感のある絵というのが
その絵の気分ならば、走っている人物のポーズそのものや
走るという一連の流れよりも速く走っているという「感じ」を
優先させて形を決めていきます。
なのでマンガからみるとおかしなポーズだったり
アニメからみると一連の流れの中にないような
走っている絵が出来上がるのです。
ストロークは細部にわたってコントロールされているし
構図も一番気を使って描きます。
こんな感じで違いが生まれてくるのだと思うのです。
そして、この上に
編集脳、ディレクター脳、デザイナー脳
というのが存在していて
きっときっとその上にプロデューサー脳というのがあるのです。
この話はまた今度。

0 件のコメント:
コメントを投稿